精液・精子の男性不妊検査の方法!病院の費用は?キットはある?
男性(夫・旦那)の精子検査・精液検査は、妊活をする上で気になる点だと思います。
もしかして男性不妊なのかな・・・?という時に検査は必須です。
しかし、その内容や方法・仕方がどのようなものなのか不安に感じる方も少なくありません。
今回は、精液検査の方法やどこで出来るのか?病院なのか?禁欲は必要か?どういう結果が正常値なのか?検査キットはあるのか?費用・料金はどのぐらいなのか?など知りたいことについてまとめました。
精液検査とは?なぜ受けるの?
精子検査・精液検査とは、1回の射精で得られる精液の量・精液内の精子の状態を調べるための検査です。
この検査でわかるのは、精子濃度、運動率、奇形率、ウイルス感染など。
男性の精液は毎日精巣内で作られています。
日々のストレスや生活習慣などの影響を受けやすいため、精子の状態が変動しやすいと言われています。
そのため1回で全てを判断することが出来ません。
日数をあけながら何度か検査を行い、その結果を総合的に判断していきます。
では、なぜ精液検査を受けるのでしょうか?
実は不妊の原因は必ずしも女性だけではなく、男性に原因があるという結果が45%以上になっています。
射精できるから正常、というわけではなく、精子・精液に異常があると妊娠がしにくくなってしまいます。
そのため、妊活をしていてもなかなか妊娠できない・・・という方は、不妊を疑って精液検査をしています。
女性不妊だけでなく男性不妊を疑ったほうが良いケースも増えてきているので、原因を知るために検査は必要なのです。
精子・精液の検査方法・仕方!どこで出来る?
いざ精液検査をしよう!と思っても、なかなか勇気が出ないものです。
「恥ずかしい」「夫に申し訳ない・・・」そんな声もよく耳にします。
精液検査は、精液検査が出来る産婦人科もしくは泌尿器科で可能です。
どの病院でも出来るわけではなく、設備がないと検査は出来ません。
不妊治療を扱っている病院なら可能です。
そして気になるのは、精液検査の方法・仕方ですね。
男性が一人でマスターベーション(自慰)をして専用の容器にいれる・・・一度は聞いたことがあるかもしれません。
精液検査をするには、精子・精液が必要なので射精は必然となります。
マスターベーションして専用の容器に入れるなんてかなり恥ずかしいことかもしれません。
かといって、口でしてしまうと細菌が入ってしまいますし、コンドームの中で射精すれば精子は死んでしまいます。
確実に精液の状態を保てるのがマスターベーションなのです。
・採精してから2時間以内のもの
・禁欲期間を約3日設けたあとに検査
採精するには一定の禁欲期間が必要です。
検査の4日前には一度射精をして3日後に病院へ検査を受けるのが、より正確な数値を調べることが出来るようです。
また、採精してから2時間以内とされているのは、精子の運動量が低下する前に調べるためです。
出来れば30~1時間以内に採精したものの方が正確に調べることが出来ます。
では、どこで採精すればいいのでしょうか?
これは病院によってまちまちなのですが、出来れば病院内で採精するのが望ましいです。
採精用の部屋(写真集やDVDがある場合も)もしくはトイレで無菌カップに採取すれば、その場で検査をしてくれます。
これがかなり恥ずかしい・・・ということで、精液検査に抵抗がある方も多いようです。
どうしても病院では・・・という方は、自宅で採精した後に2時間以内に病院へ持って行くことも出来ます。
病院によっては、必ず病院内で!と指示されるところもありますので、一度確認してみましょう。
ストレスを感じてしまうと、正確な結果は得られません。
リラックスできている状態での採精が好ましいのです。
精子・精液検査の結果は?正常値、正常な量とは?
そして気になるのは結果ですね。
精液の検査では、生殖が可能な基準値としての下限をクリアしているかどうかを知ることが出来ます。
WHO(世界保健機構)の精液検査の正常値が2010年に以下のように変わりました。
精液量 | 1.5ml以上 |
精子濃度 | 1500万/ml以上 |
総精子数 | 3900万以上 |
運動率 | 40%以上 |
総運動精子数(総精子数×運動率) | 1560万以上 |
正常形態率 | 奇形率96%未満 |
総運動精子数が1560万以上の場合だと、自然妊娠する可能性があります。
1560万以下でも可能性はありますが、不妊期間が長い場合は人工授精や体外受精などを薦められる場合があります。
精液検査の料金
検査内容はもちろんですが、もう一つ気になるのは検査の料金。
値段が高いならやめておこう・・・と思う方もいるかもしれません。
精液検査にかかる費用は、基本的な検査で保険適用/1,000円程度となっています。
保険を使わず自己負担の場合で、5,000~30,000円前後だと言われています。
さらに詳しい検査をすると別料金がかかってしまいますが、基本的な精子の数や運動量だと保険が使えますので料金はさほど高くありません。
全ての病院が全く同じ料金・検査内容ではないので、事前に問い合わせをしておくと安心です。
精液検査のキットは売っているの?
病院へ行くのはちょっと恥ずかしい・・・という方には、自宅で出来る精液検査キットも売られています。
精子の量が少ないのか標準なのかをチェック出来ます。
商品には1,000円程度で買える「簡易的な検査キット」と5,000~10,000円くらいする「より詳しく精査できるキット」があります。
検査するなら、ちょっと高くても詳しく精査できるものがよいと思います。
通販としては、正確さを売りにしている以下の「家庭用精液検査キット」がおすすめです。
商品は無地の箱で届くので、プライバシーの面でも安心ですよ。
病院での精液検査は男性にとってかなり恥ずかしいことかもしれません。
しかし、精子の量が少なくても増やすことが出来たりしますので、まずは検査してみるとよいかな、と。
その上で、心配な方は一度病院へ相談に行ってみるとよいと思います。
精液検査はWHOのマニュアルに沿った病院を
精液検査は1回だけでなく、複数回行うことでより正確な結果がわかると言われています。
しかし、必ずしも正確というわけではありません。
採精した時の体調、ストレスなどによってもずいぶん違ってきます。
また、前述した精液検査の正常値はあくまでWHO検査のマニュアル通りに行った場合のみです。
病院によっては検査方法が異なったりしますので、WHOのマニュアル通りに検査をしてくれる病院がオススメです。
精液検査は男性は恥ずかしさ、女性は申し訳ないという気持ちが生まれてしまいがちですが、恥ずかしいことではありません。
妊活する上で大切な検査の一つだと思い、かわいい我が子を抱くために夫婦で協力して頑張っていきたいですね(^^)v