妊娠超初期のおりものの変化解説【匂いのきつさ/黄色・茶色・ピンク・透明/少ない等】
妊娠超初期はおりものに変化があり、匂いのきつさや水っぽい、少ないというのが気になる方が多いようです。
また、色が黄色、茶色、ピンク、透明などがあり、どんな違いがあるのかも気になりますね。
妊娠超初期のおりものの変化について、詳しくまとめました。
妊娠超初期のおりものの変化の種類と問題点
女性特有のものであるおりものとは、膣、子宮から分泌されたものと古くなった細胞などが混在した状態で女性器から出てくる液体のことを言います。
おりものによって身体に細菌がはいりにくい状態を保っており、排卵期の授精を補助する役目があります。
妊娠超初期には、女性ホルモンの分泌状態により、色・匂い・量などに変化が現れます。
そこで今回は、妊娠超初期のおりものの変化について、徹底的に解説していきたいと思います。
【1】匂いの変化
おりものは通常、酸味を少し感じるような匂いがします。
例えるならばヨーグルトに近いような匂いで、生理が近くなると匂いがきつくなってきます。
酸っぱい匂いになる理由は、膣内を酸の高い状態に保つ事で膣に細菌が繁殖しにくいようにし、授精を助ける為と考えられています。
では、妊娠超初期のおりものの匂いの変化はどうなのでしょうか?
酸っぱい匂いが強くなる
妊娠超初期では、酸っぱい匂いが強くなる方がほとんどです。
女性ホルモンの分泌が多くなるため、酸っぱい匂いや生臭さが強くなりますが、異常ではありません。
いつもより匂いが強い・・・ということで妊娠に気がついた方も多くいます。
匂いがしない、無臭
反対に、全く匂いがしない、無臭という方もいます。
匂いがなくても異常があるわけではありません。
妊娠が成立すると、おりものが酸性からアルカリ性へと変化します。
そのため、酸っぱい匂いが弱くなりますので、もともと匂いが少ない方だと無臭になる場合があります。
刺激臭、明らかな異臭
明らかにいつもと違う異臭がする、刺激臭がする場合は、要注意です。
細菌性の膣炎やトリコモナス膣炎などに感染している可能性がありますので、産婦人科などの専門医に診察を受けた方が良いでしょう。
また、おりものを長時間放置しておくと酸化して刺激臭が出ることもあります。
匂いの変化に気がつけるように、普段からおりものの状態はチェックしておくと良いですね♪
【2】量の変化
おりものは通常、卵胞期後半~排卵期、黄体期、生理前で量が異なります。
卵胞期後半~排卵期は量が多くなり、排卵のピークになると徐々に減り、黄体期でどんどん減っていきます。
そして、生理前で再度多くなります。
では、妊娠超初期のおりものの量はどのような変化があるのでしょうか?
量が多くなる
一般的に妊娠超初期は、おりものが多くなると言われています。
妊娠すると女性ホルモンの分泌が活発になります。
そのため、本来はおりものが減少する黄体期に入っても、量が多い状態が続く場合もあるのです。
量が少なくなる
逆におりものが少なくなってしまった、という方も少なくありません。
一般的には妊娠超初期は多いと言われているのに、少ないと不安になってしまいますよね。
女性ホルモンの分泌が関係しているので、全ての方が多くなるわけではないです。
もともと少ない方だと少なくなってしまう場合もありえるということです。
ただし、あまりにも極端に量が少なかったり、全くないといった状態が続くのは、女性ホルモンの分泌に問題があるかもしれません。
生活習慣や食生活のバランスが崩れていると、ホルモンバランスも崩れて妊娠超初期におりものが少ない状態を起こすこともありますので、生活習慣を見直すようにしましょう。
その他、黄体機能不全と呼ばれる病気になり、不妊につながってしまう可能性もあります。
生理不順が続いていた、不正出血がある、黄体期が短い方でおりものの量が少ない方は、早めに病院に行くようにしましょう。
【3】性質の変化
もともとおりものは、ドロっとしていたり水っぽかったりと人それぞれ異なります。
体質やホルモンが関係していますが、妊娠超初期のおりものはやはり普段と少し変わります。
では、妊娠超初期のおりものの性質はどのようになっているのでしょうか?
粘りがあるおりもの
妊娠超初期の一般的なおりものの状態は、粘りがある、伸びることが多くなっています。
本来のおりものは排卵後に、ドロっとした粘りのあるものがでることがあります。
妊娠超初期は、排卵前後の状態に近いことから、粘りのあるおりものがでることもありますので、異常ではありません。
普段のおりものが水っぽいのに、粘りのあるおりものが出た、ということで妊娠に気がつく方もいるようです。
必ずしも粘りのあるおりものが出るとは限りませんが、妊娠超初期に見られる一般的なものなので安心して下さい。
水っぽいおりもの
妊娠超初期におりものが水っぽいという変化もあります。
これは、妊娠超初期が排卵前後の状態に近いことから、おりものが水っぽくなることがあります。
人それぞれなので、水っぽい方もいればそうでない方もいます。
個人差はありますが、水っぽいからといって異常があるわけではないので安心して下さい。
ただし、清潔にしておかないと雑菌が繁殖しますので、おりものシートをつけたりして清潔な状態を保てるようにしましょう。
ボロボロとしたおりもの
おりものの中には、カッテージチーズや豆腐や酒かすのようなボロボロした状態になることもあります。
さらに、ヨーグルト状やクリーム状の状態もあります。
このようなおりものは異常のサインであり、外陰部のかゆみや刺激を伴います。
感染症の可能性がありますので、早めに病院に行くようにしましょう。
【4】色の変化
通常のおりものは、透明~半透明、白色やクリーム色が一般的です。
黄体期の場合は下着について、黄色く見えてしまうこともあります。
妊娠超初期の場合、黄色、茶色、ピンク、透明、白色と色にも変化が出てくる場合があります。
おりものの色によって問題がある場合とない場合がありますので、色の変化はしっかりと見ておかなくてはいけません。
以下で、おりものの色と原因、問題の有無を詳しくまとめました。
色 | 原因 |
---|---|
黄色 | 黄色のおりものは問題なしです。
黄色の場合、妊娠超初期に多く見られるおりもののタイプです。 |
透明 | 透明のおりものは問題なしです。
透明の場合、水っぽいという傾向が多く見られます。 |
ピンク色 | ピンク色のおりものは場合によっては問題ありです。
ピンクの場合は、出血が混じっている状態です。 しかし、だんだんと色が濃くなってきたり長く続く場合は、切迫流産、子宮外妊娠の可能性もあります。 |
茶色 | 茶色のおりものは場合によっては問題ありです。
茶色の場合、着床出血によりおりものに酸化した血液が混ざって茶色くみえます。 鮮血に近くなったり長引くようであれば、切迫流産、子宮外妊娠の可能性が考えられます。 |
白色 | 白色のおりものは場合によっては問題ありです。
白色の場合、妊娠超初期に多く見られるおりもののタイプです。 ただし、陰部がかゆい、明らかにいつもと違う異臭がする場合は、性病の可能性があります。 |
明らかに鮮血が混ざっていて長く続く場合や、大量に出る場合などは子宮内に何か問題が起こっている可能性があります。
鮮血が混ざっている時は特に子宮外妊娠など考えられますので、早めに病院で診察を受けた方が良いでしょう。
妊娠超初期のおりものに気付いた時の対処法は?
妊娠超初期の時のようにおりものが変化した時は、妊娠の兆候が実際にあるかをまず調べてみましょう。
妊娠していないのに、おりものが変化している時は病気の可能性も考えられます。
妊娠がわかり妊娠超初期のおりものであると確認できたら、まずは自分の身体に無理がないように注意しましょう。
妊娠初期字はつわりなどのほか色々と身体に変化が出てきます。
充分に身体をいたわりお腹の中の胎児が成長しやすい環境を整えましょう(^-^*)/