男性不妊の原因を徹底解説!病気・年齢だけでなく食生活・肥満・薬も関係している?
近年、男性不妊に悩む方が増えていますが、男性不妊の原因は何があるのでしょうか?
実は、病気・年齢(加齢)だけでなく、食生活・肥満・服用している薬が理由の可能性もあるのです。
中には原因不明というケースも・・・。
自分は男性不妊なのか?パートナーは男性不妊なのか?
どのような原因があるのか徹底解説します。
男性不妊の原因とは?
不妊とは、避妊をしていない夫婦が継続的に性行為を行って2年が経過しても妊娠しない状態をいいます。
その原因は、女性だけでなく男性にも原因があることが増えてきました。
では、男性不妊にはどのような原因があるのでしょうか?
本記事で、男性不妊の原因についてまとめていきます。
原因1:病気が原因の男性不妊
男性不妊で最も多いと言われているのが、造精機能障害という精子製造や精子の状態の異常です。
造精機能障害の中で大きく分けると4種類の病気があります。
乏精子症 | 精液中の精子数が著しく少なく、総精子数が3900万個に足りない状態 全体の40~25%の割合と言われている |
---|---|
無精子症 | 精液中に精子が確認できない状態 精子の製造通路が閉塞している場合と、精子そのものが製造されていない場合に分かれる 全体の20~10%の割合と言われている |
精子無力症 | 精子の運動率が32%以下の状態 |
奇形精子症 | 精子の異常率が70%以上の状態 |
この他、精索静脈瘤と言われている睾丸上部の静脈の異常が原因なこともあります。
病気が原因の場合は、病院で詳しい検査をする必要がありますが、半数程度は原因不明で突発性造精機能障害と言われています。
原因2:加齢が原因の男性不妊
男性は、年齢(加齢)によって精子数や運動率が下がってしまうため、若いときに比べれば妊娠の可能性が低くなります。
一般的に高齢の方の配偶者も高齢であることが多いので、不妊に直結することはそれほどありません。
しかし、近年では10歳、20歳と大幅な年の差カップルも多くなり、女性が若い場合は男性の精子の状態が大きく影響することもあります。
単純に考えると男性不妊の原因になると考えられますね。
しかし、男性の加齢による精子については統一されたデータがなく、定義などもないので絶対に不妊の原因になるとは言い切れない部分でもあるのです。
60代、70代の男性が30代の妻をめとり子宝に恵まれた例もあるため、断定はできないのが現状です。
原因3:食生活が原因の男性不妊
食生活が原因で不妊になった・・・というのは、病院で診断することは難しいのですが、原因不明の不妊の理由の1つとして考えられています。
抗酸化物質の摂取量は、精子に大きく影響すると言われています。
抗酸化力のバランスが良いと、精子にも良い影響をもたらすと言われています。
この抗酸化力を高めるためには食生活が重要になります。
野菜や果物を多く摂取し、できればカラフルな野菜や果物がおすすめ。
種子や発酵食品、旬のもの、丸ごと、スパイス類も上手に取り入れていくようにしましょう。
加工食品、コンビニやスーパーの総菜は極力避けることが良く、飲酒も健康範囲内を守ることが重要です。
原因4:肥満が原因の男性不妊
肥満の男性はホルモンバランスが乱れていることが多く、肥満になるだけの不健康な食生活も付帯しています。
精巣付近に脂肪が増えると熱を持つようになり、精子の製造過程にも影響をもたらすことになります。
平均すると、BMI25以上の男性は精子の質が低下傾向にあり、量も少なく異常のある精子が多いと言われています。
遺伝子損傷の可能性も高くなると言われているため、肥満は改善することが必要です。
原因5:服用している薬が原因の男性不妊
通常は男性が何らかの薬を飲んでいても不妊の原因になるとは思いませんが場合によっては影響することがあります。
意外と気楽に服用している薬の中には精子の状態や勃起力に影響するものがあるので妊活をしている方は注意する必要があります。
降圧剤 (血圧を下げる薬) |
体全体の血圧を下げるので、陰茎の血圧も下がるため勃起力や硬さに影響がでることがある |
---|---|
抗ガン関係の薬 | 抗ガン剤には無精子症を起こす種類がある しかし、一生無精子症のままというわけではなく一時的なもので回復する ただし、精子の状態への配慮は考慮する必要がある |
抗うつ剤などの精神に関する薬 | 性欲低下や勃起不全を起こすことがある 種類によっては関係ないものもあるが、ハロペリドールやリペリドンは代表的なものである |
胃腸薬 | 性欲低下や勃起障害が副作用として認められているものがある 代表的なものではドグマチール(スルピリド)、プリンペラン(メトクロプラミド)など 勃起障害を起こす副作用が認められているものにはタガメット(シメチジン)など |
排尿障害の薬 | 前立大肥大のお薬やおしっこがでにくい症状に処方されるものには、精嚢収縮を起こして射精障害を起こすことがある |
薄毛の治療薬 | 薄毛治療の代表的な薬としてフィナステリドやディタステリドがあり、これらは性欲低下や勃起不全を起こしやすい プロペシアには公式に不妊への関与への注意が記載されている |
1つ注意してほしいのは、すべての薬が服用したすべての人に影響するとは限らないということです。
あくまで男性不妊の可能性として考えられるものなので、おかしいと感じたときには医療機関に相談するようにしましょう。
原因不明の男性不妊が増えてきている
男性不妊の原因には、病気や年齢が多いと思われがちですが、日常生活が影響しているものも多くあります。
仕事のストレスを多く抱えやすい男性、食生活が不規則な男性は、原因不明の男性不妊に繋がりやすくなります。
病院に行って聞きたいけどなんだか恥ずかしい・・・という方は、まず自宅で精液・精子検査をしてみるのも1つです。
意外に知られていないのですが、自宅でも検査はできるんですよ(^-^*)/
■精液・精子の男性不妊検査の方法!病院の費用は?キットはある?
もしかして自分は男性不妊なのか・・・?パートナーは男性不妊なのか・・・?と思ったら、検査してみるのも良いと思います。
男性不妊にならないために、普段の生活環境を少しずつ整えていけるといいですね(^-^*)/