卵子(排卵日・排卵後)の寿命!年齢で老化する?大きさ・質の良い卵子って?
妊活をする上で、卵子と精子の寿命や受精可能期間を知っておくことは大切です。
卵子も生きているので、きちんと寿命があります。
今回は、卵子の寿命(排卵日・排卵後)、卵子の数、卵子は年齢と共に老化してしまう?大きさは?という卵子の疑問についてまとめました。
また、質の良い卵子と質の良い卵子を作るためにはどうするべきか、も解説していきますね。
卵子の仕組み!卵子の数は決まっている?
卵子とは、女性の体内に存在している生殖細胞のことをいいます。
卵子を育てる袋「卵胞」には、卵子のもととなる原始卵胞というものがあります。
精子のように常に新しいものが作られるわけではなく、産まれた時点で既に一生分の卵子の数は決まっています。
女性は、既に原始卵胞を卵巣に蓄えており、胎児の時点で約700万個、生まれる時には約200万個になっています。
そして、月経が始まる思春期頃には約170万個~180万個が自然に消滅し、思春期・生殖年齢の頃には約20~30万個ほどになってしまいます。
その後も減少していくばかりで、1回の月経の周期に約1000個が減少、1日にすると約30~40個が減り続けていることになります。
元々はたくさんあった卵子も、月経開始~閉経までの間に約300~400個しか排卵することが出来ないのです・・・。
卵子の寿命(排卵日・排卵後)
卵子は卵巣の中で育ち、その後排卵して卵管に吸い上げられます。
排卵した卵子には寿命があり、さらには受精可能期間の間が最も受精しやすい時間となります。
寿命 | 排卵から約12~24時間 |
受精可能期間 | 6~8時間程度 |
精子の場合は、寿命が約3日~1週間、受精可能期間は約36時間と言われています。
卵子のほうが寿命も受精可能期間も短いので、卵子が生きている間に精子と出会わなくてはいけません。
寿命から考えると排卵日2日前より先に精子を仕込んでおくと妊娠の確率があがります。
妊娠しやすい時期などについては、以下で別記事にしてみました。
■一番妊娠しやすい時期・日は?排卵日・生理後・生理前?計算方法は?
卵子の大きさ・質の良い卵子って?
「卵子には大きさや質の良いものがいい」というのを聞いたことがあるかもしれません。
そもそも「良い卵子」とは何なのでしょうか?
良い卵子というのは目や顕微鏡で見てもわかるものではありません。
卵子と精子が受精した後、細胞分裂してからの様子で初めて分かってきます。
受精卵が細胞分裂をキレイに続けていき、ちゃんと孵化して着床、赤ちゃんにまで育つのが「良い卵」なのです。
受精したから妊娠というわけではなく、受精卵になって着床して初めて妊娠が成立します。
これには、卵が良いものでないと着床まで辿り着くことが出来ません。
その後の染色体遺伝子の動きがスムーズに進み、赤ちゃんの体の部位を順調に作っていけるかどうかで良い卵子なのかどうなのか、という判断が出来るのです。
年齢と共に卵子も老化してしまうって本当?
卵子は産まれた時から既に体内にあります。
精子と違って新しく作られることもないため、卵子も年齢と共に老化してしまいます。
卵子が老化する、というのは知らない人のほうが多いかもしれません。
実際私も全く知りませんでした。
むしろ、卵子も精子と同じように新しいものが作られ続けると思っていたのです・・・。
元々の卵子はきれいな円形の形をしていますが、老化すると形は変形していき、着床しにくくなってしまいます。
「卵子の質が悪い」というのは老化のことを表しています。
とはいっても、若いから卵子が良い質というわけではありません。
普段の生活環境などで卵子は老化していきますので、若くても質の悪い卵子になってしまう方も多くいます。
卵子は一度老化してしまうと、若返ることはありません。
妊娠を望む場合は、日頃の生活環境、生活習慣をきちんとしておく必要があるのです。
質の良い卵子を作る方法はあるの?
卵子は老化してしまうと若返ることはありませんが、少しでも質の良い卵子を作るために以下のことを心がけてみてください。
・体を冷やさない
・偏った食事をしない、冷たいものを食べ過ぎない
・カリウムを多く摂るために、野菜や果物を食べる
・母体の健康のために、葉酸(緑黄色野菜など)を意識して摂る
・酸素を多く取り入れる
人の生命現象は身体の体温から成り立っているため、体温が低い状態だと卵子の質に影響が出てしまいます。
冷たいものばかり食べれば体温は下がってしまいますし、身体を冷やせば卵子の質もどんどん下がってしまいます。
「女性は身体を冷やすな!」と言われているのはこのことが関係しているんですよ(^^)
また、卵子に含まれるミトコンドリアが活発になると、寿命や受精可能期間も延びてきます。
ミトコンドリアは、酸素とカリウムを好むので、深呼吸と野菜・果物の摂取を心がけてみてください。
母体の健康や胎児の発育のために、葉酸を摂取することも大切です。
葉酸はほうれん草などの緑黄色野菜やいちご、納豆などに多く含まれます。
簡単にできることで、質のいい卵子を長く保つことが出来ます。
気にしたことなかった!という方は、ぜひ今日から意識してみてくださいね!