排卵日から妊娠まで(受精から着床まで)の期間・流れを図解付きで解説!
妊娠するには、きちんとした流れを把握しておかなくてはいけません。
排卵日から妊娠まで、受精から着床の仕組みは意外に知らない方も多いと思います。
今回は、排卵日から妊娠まで(受精から着床)の期間と流れを図解付きで解説していきますね♪
妊活するためにまずは妊娠の仕組みを知ろう
妊活する上で、妊娠するための仕組みを知っておくことは大切です。
受精したら妊娠!というのは一般的な知識ですが、さらにもっと深く知っておくと安心です♪
私も全く知らなくて、妊活中に初めて詳しく調べました。
「なるほど~!!」と思う反面、難しくて奥が深いなぁ・・・と思いました。
結構難しい言葉で書かれているところが多いのですが、私なりに妊娠までの仕組みをまとめてみました。
排卵日の症状については以下で解説しています。
■妊娠超初期症状まとめ!排卵日から高温期、着床までをわかりやすく解説
排卵日から妊娠まで(受精から着床)の期間と流れ
出典:http://www.towako-kato・・・
(以下8つの画像は共通)
妊娠するには、様々な条件が必要です。
この条件を全て満たすことで初めて妊娠が成立します。
上記の図はそれぞれ必要な順序が書かれています。
簡単に説明すると以下の様な順番です。
排卵→卵子が卵管に吸い上げられる→受精→受精卵は成長しながら子宮内を進む→子宮内膜に着床→妊娠
せっかくなので、それぞれの画像を使ってさらに詳しく解説します。
ステップ1:卵巣で成熟した卵子が排卵
卵子は卵巣の中にありますが、さらに「卵胞」という袋に入っています。
ホルモンの指令を受けながら卵胞の中で卵子を成熟し、卵胞も大きくなっていきます。
月経時には8mm程度しかない卵胞ですが、最終的に18mm~20mm程度まで成長します。
その後、「卵子を卵胞から飛び出させる刺激となるホルモン」が「下垂体」と呼ばれる脳の一部分から出されます。
下垂体は、卵胞の中で卵子を成熟させるためのホルモン分泌を出す役割もしています。
このホルモンが分泌されると、卵巣表面近くにある卵胞の皮が破けて中に入っている卵子が卵巣から飛び出します。
これが「排卵」されたということになります。
排卵日には症状がある場合とない場合があります。
症状については別途解説していますので、以下からご覧ください。
■排卵日の症状と原因・対策!胸が張る・眠気・頭痛・おなら・下痢・体温変化など
ステップ2:排卵した卵子が卵管に吸い上げられる
卵巣から飛び出した卵子は、子宮につながっている「卵管」に吸い上げられます。
卵管は先の方が手のひらのような形をしていて、卵巣の表面をなでているような運動をしているのが特徴です。
その運動により、排卵した卵子が吸い上げられるようになっているのです。
吸い上げられた卵子は、卵管で一番太い「卵管膨大部」で精子と出会います。
卵子は約12~24時間しか寿命がありません。
さらに6~8時間程度しか受精可能期間がないため、その間に精子と出会わなければいけないのです。
ステップ3:精子の移動
射精された精子の数は数億匹だと言われています。
この数億匹の精子は、おたまじゃくしのようになっていて、1分間に2~3mmの速度で進んでいきます。
排卵近くになると、子宮頚管(子宮の入り口)から頚管粘液が分泌されます。
この粘液は精子が子宮に入りやすくなるよう多量に分泌されています。
ステップ4:子宮頚管~卵管膨大部への移動
精子は、子宮頸管を通過して赤ちゃんが宿る子宮体部へと入っていきます。
さらに子宮内をさかのぼっていき、子宮側から卵管内へと泳いで進んでいきます。
最終的に、卵管の一番太い部分「卵管膨大部」で卵子と出会います。
精子は約3日、長くて1週間しか寿命がありません。
そして5~6時間後から受精可能運動が出来、約36時間前後が受精可能期間なります。
射精すると数億匹の精子が子宮内に入れるもので数千匹程度に減り、さらに受精の場に達するのは約100匹前後まで減ってしまいます。
多くの精子は辿り着く前に脱落していってしまうのです。
卵子と精子では寿命も受精可能期間も異なります。
妊娠しやすい時期を狙うと確率があがりますので、良かったら以下の記事を参考にしてみてください。
■一番妊娠しやすい時期・日は?排卵日・生理後・生理前?計算方法は?
ステップ5:精子と卵子が受精
受精の場に達した精子は共同戦線を張りながら、卵子を取り囲んでいる顆粒膜細胞を溶かしていきます。
約100匹程度いた精子は最終的に1匹となり、卵子に結合します。
1匹でも精子が入ってきた場合、他の精子が入ってこない作用を出します。
双子や三つ子が出来るのは、2~3匹の精子が同時に卵子と結合した時なのです。
そして、卵子と精子を包んでいる膜同士が融合し「受精」となります。
受精の結果、出来た細胞が「受精卵」と呼ばれます。
受精後、約6~8時間で精子と卵子の遺伝子が1つになって、新しい赤ちゃんの遺伝子となります。
ステップ6:受精卵が分裂しながら子宮へ
受精卵は、受精してから約24時間で分裂し2個の細胞になります。
そこからさらにに48時間経つと、2個がそれぞれ分裂して4個の細胞になります。
このように増えた細胞を胚細胞(はいさいぼう)と言います。
胚細胞全体のことは胚と呼ばれます。
分裂しながら細胞数を増やしていき、受精から3日後には8個の胚細胞になっています。
そして、卵管の運動により徐々に子宮腔内の方へと送り込まれていきます。
期間としてはおよそ約4~5日で達するそうです。
ステップ7:着床
そして受精後より約6日目で、胚は「胚盤胞(はいばんほう)」と呼ばれる段階に達しています。
赤ちゃんと胎盤になるものです。
胚盤胞は透明帯と呼ばれる膜で包まれています。
卵で例えると殻にあたる部分で、着床の時に胚盤胞はこの透明体を破って外に出てきます。
着床は、胚盤胞が子宮内膜に結合することで、受精後から約7日後に起こります。
ステップ8:妊娠~赤ちゃんへ
無事着床した胚は、どんどん成長していき赤ちゃんになっていきます。
ここで妊娠成立となるわけです。
ちなみに、生理が遅れている・・・と病院へ行って妊娠が発覚した時点では4~5週目に入っていると言われることがほとんどです。
これは、生理開始日から計算されているため、妊娠発覚時には既に1ヶ月経過していることになるのです。
妊娠はいくつもの奇跡が重なって出来るもの!
妊娠の仕組みを知ると、妊娠することはいくつもの奇跡が重なって出来るものだというのがよくわかりますね♪
だからこそ妊娠した時の喜び、赤ちゃんと対面した時の喜びは計り知れないものです。
とはいえ、知識を深めることによって、妊娠を多少はコントロールすることが可能です。
例えば、以下のようなこと。
■排卵日のタイミングの取り方!妊娠しやすい時間・体位・性行為回数は?
ただ、あまりにも意識しすぎて妊活が苦痛になってしまっては意味が無いので、パートナーと楽しく妊活ができたらいいですね(^-^*)/